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レースレポート|ランクアップレーシング
2021.04.13 もてぎ

2021 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第1戦
SUPERBIKE RACE in MOTEGI

会場:栃木県・ツインリンクもてぎ(1周=4.801km)
日程:2021年4月3日(土)予選・JSB1000レース1、JP250決勝 / 4月4日(日)決勝
天候:曇り コース:ドライ / 曇り コース:ドライ

JSB1000
#27 江口謙 Race 1 予選:16番手(タイム:1分54秒217)決勝:15位
Race 2 予選:16番手(タイム:1分54秒789)決勝:13位
ST1000
#44 梶山知輝 予選:26番手(タイム:1分55秒638)
決勝:29位
MFJ CUP JP250
#8 梶山采千夏 予選:14番手(タイム:2分15秒839)
決勝:8位(国内クラス:2位)
#74 花木沙智 予選:27番手(タイム:2分21秒749)
決勝:23位(国内クラス:13位)

2021年シーズンの全日本ロードレース選手権が栃木県・ツインリンクもてぎで開幕した。Rank Up Racingにとって全日本デビューとなるラウンドであり、新たな一歩を踏み出した。

最高峰クラスのJSB1000クラスには、ベテランの江口謙が、ST1000クラスに、こちらも全日本デビューとなる梶山知輝がエントリー。さらに併催のMFJ CUP JP250には、先日の筑波選手権開幕戦で劇的な優勝を飾った梶山采千夏とチーム広報も担当する花木沙智が参戦した。

唯一アプリリアでの参戦となるためデータが全くないところからのスタートとなる。3月12日のスポーツ走行で初めてツインリンクもてぎを走るが、まだ本番用のガソリンタンクも来ていないのを始め、まだまだレースをするのに足りない部分も多く残っていた。レースの前週に行われた公開テストにもガソリンタンクは間に合わず、ポジションを合わせることもできなかったため、リンクまわりのテストを行い、ST1000の知輝にもフィードバックして行った。

知輝も初めて一緒に走る全日本のトップライダーの速さを目の当たりにしながら、中野監督や江口、井上コーチのアドバイスを聞き、着実にタイムアップして行く。

一方、JP250勢は、本番一週間前のスポーツ走行で最終調整。采千夏は、なかなか思うような状態にならずレースウイークに課題を持ち越すことに。花木は、筑波の練習走行で転倒した影響もあり、マシンの状態を確認するところからリスタートしていた。

レースウイークは、開幕戦ということもあり、木曜日の特別スポーツ走行から始まった。アプリリアMotoGP™ばりのチームパーテーションでピットを着飾り、ピット裏のテントも新品、そしてチームトラックもラッピングされ晴れの舞台を迎えた。

ようやくJSB1000用のガソリンタンクが到着し、まずはポジション合わせから始め、公開テストで試していたリンクで走り始める。いい部分もあったが、予想外に出た問題もあり、金曜のART合同走行からは、スタンダードリンクに戻すことを決断。3月12日のスポーツ走行のデータの延長上からセットを進めて行った。

土曜日に行われた公式予選。ST1000クラスの知輝は、バネレートを固くする方向でセットを進め、実際にタイムも詰まってきていた。セッション終盤にタイムアタックに入ると1分55秒638まで自己ベストを更新し、予選26番手につけた。

JSB1000クラスは、2レース制のため、予選のベストタイムでレース1の、セカンドタイムでレース2のグリッドが決まる。そのため、2周はベストに近いタイムを記録してきおたいところだ。江口は、ベテランらしく、今あるパッケージでベストとなるタイムをセッション終盤に2周記録。両レースとも16番手グリッドからスタートすることになった。

23周で争われたレース1。江口は14番手を走行していたが、9周目に前を走っていたライダーがコースアウトしたため13番手に浮上。そのままレース終盤を迎えると、残り5周というところでガソリンランプが点灯し始める。これは、ゴールまでもつのは厳しいと判断した江口は、アクセルを極力空けない走りに切り換えるが、2周もすると90度コーナーにさしかかったところでエンジンが止まってしまう。オフィシャルからは、コース外に出るように指示されるが、セルを回すとエンジンがかかったためコントロールラインは超えようと再スタートする。そしてコントロールラインを超えて、マシンを止めたのだが、その直後にチェッカーが振りおろされる。完走扱いで15位となったが、あと少し再スタートするタイミングを遅らせていれば14位でチェッカーを受けられたはずだった。

日曜日は、午後から雨が降る天気予報だったが、よりによってST1000クラスのコースイン直前に雨が降り始める。このためウエット宣言が出され、周回数も2周減算の12周で争われることになった。知輝とチームはレインタイヤをチョイスすることを決め、サスペンションをアジャストしグリッドに向かう。

雨が降り続く中、ST1000クラスのレースはスタート。レインタイヤを履いているライダーが前に出て行くが、知輝はなかなかペースを上げることができない。そのうち雨は止んでしまい、路面は乾いて行く。ベテランでも難しいコンディションとなるが、何とか完走し29位でゴール。全日本の洗礼を受けるデビュー戦となった。

JSB1000クラスのレース2は、ドライコンディションでスタート。ときおり雨がパラパラと降ってきていたが、そのままレースは進んで行く。江口は、レース終盤に入り前のライダーに追いつくと17周目の130R入り口でパスし14番手にポジションアップ。その後、雨が強くなってきたため赤旗が提示されレース成立となる。前を走っていたライダーがマシントラブルでマシンを止め、赤旗提示後5分でピットに戻らなかったため降順となったため、一つ繰り上がり13位となった。

土曜日に行われたMFJ CUP JP250のレースは、采千夏がマシンに問題を抱えながらも粘り強い走りで8位でゴール。ナショナルクラスでは、2位となり表彰台に上がった。MFJ CUP JP250デビューレースとなった花木は4台のバトルを展開。最終ラップに根性のブレーキングを見せ、2つポジションを上げ23位、ナショナルクラス13位でチェッカーフラッグを受けた。

JSB1000ライダー
江口謙

まずは開幕戦を無事に終えられたことを、ご協力いただいた関係各位に感謝いたします。
アプリリアユーザーに楽しんでもらうために、様々なデータを取るという目的は着実に進んでいます。その中での苦労は、想定内なので、平湯メカニックと楽しみながら速く走ることを追求して行こうと思っています。
まだまだノビしろはありますし、次戦の鈴鹿に向けて、アイディアをいろいろ持ち寄って臨みたいですね。

ST1000ライダー
梶山知輝

初めて尽くしの全日本デビュー戦が終わりました。このような体制で全日本ST1000クラスを走ることができることを感謝して、もっと速くなれるように努力して行こうと思っています。
決勝は、とにかく難しいコンディションでした。レインタイヤを履くのもレースが初めてでしたし、バネレートもやわらかくしたのですが、まだまだ固い状態でした。
自分より経験があり、速いライダーばかりなので、とても勉強になりました。反面、圧倒される部分も多かったのも事実です。
次戦は、今回より一つでも上に行けるように頑張ります。

JP250ライダー
梶山采千夏

練習中からマシントラブルが出ており、レースウイークに入っても色々試したのですが改善できず厳しい予選になりました。結局、レースでも、その問題が解決できなかったので細心の注意を図りながら完走を目指しました。
MFJ CUP JP250の開幕戦なので残念な結果でしたが、クラスでは2位になれたので気持ちを切り換えて次回のレースに臨みます。
今回も多くの応援ありがとうございました。

JP250ライダー
花木沙智

初めてのMFJ CUP JP250ということで、とても緊張していました。
筑波の大転倒からチームを始め、多くの皆さんに支えられてレースを走ることができました。さらにレースを楽しむこともでき、予選27番手から23位でゴールすることができました。
サーキットを走り始めて、まだ日が浅い私でも、レースを楽しめるということを少しでもお伝えしていければいいと思っています。

チーム監督
中野誠司

全日本ロードレース選手権のチームとして、まずは無事に開幕戦を終えられたことを感謝いたします。
オーナーの坂本氏とチームを立ち上げ、本当に多くの方に助けていただき、スタートラインに立つことができました。本当にありがとうございます。
若手からベテラン、女性ライダーも一緒にレースを真剣に楽しむためのレーシングチームです。至らないところも多々ありますが、レース業界を少しでも盛り上げて行ければと思っております。
Rank Up Racingをよろしくお願いいたします。